メッセージ/message

上映作品の関係者の方々からこの映画祭へメッセージをいただいております。

社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本 事務局長 寺中誠さんより

寺中さん

第4回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルのご開催、おめでとうございます。
このフィルムフェスティバルがすでに4回目を迎えるということで、私たちは大変勇気づけられています。
権利を侵害されているLGBTの人びとが世界中にいるということを、記憶に刻み込み、忘れないこと。
そのために、多くの人びとが声を上げること。人権の希望の灯を消さないために、
アムネスティ・インターナショナルは、これからもその声を広めていきます。

 

「オセロ」監督 棚田清さんより

「オセロ」監督 棚田清さん

青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルに参加させていただきとても嬉しく思っております。
映像をつくっていていつも思うのは、毎回いろいろな人に手伝ってもらい、ホントにいろいろな人が自分の周りにいるんだなあということです。
それぞれの価値観を持った人がぶつかりながらも協力し合い、一つの作品をつくり、それがまた様々な人に観られ、また新しい繋がりをつくってゆく。好きな人も嫌いな人も面白い人も変な人も全然知らなかった人も、作品というものを中心に影響を与えあってゆくのはとても楽しく、とても素敵なことだと思っています。

今回のように映画祭に参加させていただくことでさらにそのつながりがひろがり、大きくなっていけば、こんな嬉しいことはありません。
巡り巡ってこの作品「オセロ」を、そしてこの映画祭で上映される作品を観た方々が、少しでもなにかココロにひかっかり、それにより何かおもしろいことが生まれてくれば本望です!

【参考】 棚田さんが所属している映像団体「フォノビジョン」のサイトです。
http://www.phono-vision.com

 

「十年後」監督 五十嵐貴之さんより

第4回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルの開催おめでとうございます。
このような上映の機会を頂き大変嬉しく思っています。
映画は、否応無しに人と人を結びつける力を持っていると思います。
この映画祭や私の作品が新たな対話のきっかけになれば幸いです。

 

「わたしが沈黙するとき」監督 山本兵衛さんより

「わたしが沈黙するとき」監督 山本兵衛さん

青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルに参加できることをとても嬉しく思っています。
『わたしが沈黙するとき』を見ていただいて、偏見や固 定観念を越えて、セクシュアリティに関係なく、主人公達の気持ちや感情を感じていただけることが出来れば、それ以上に嬉しいことはありません。映画は、個人の意識や価値感に変化を及ぼすことができるものだと信じて、これからも映画作りに励んでいきます。スタッフの皆様、映画祭に向けてがんばってください!

 

「Hi-Bi Chan」監督 HiBi-PaPaさんより

画像:「Hi-Bi Chan」監督 HiBi-PaPaさん

青森県出身の自分にとって、この映画祭で上映頂く事はとても嬉しく思います。

この作品のテーマは、「無邪気な子供のように素の自分になろう!」というものです。

周りのことを気にすることでストレスに悩み苦しむ人が多い世の中になりました。
「幸せとは他人との比較ではなく、自分の中での満足度」
この映像を観て、仕事や人間関係などで悩むオトナたちが、「考えすぎかな?」と
ホッと出来れば嬉しいです。そんなメッセージを伝えられたらと思います。

 

「△サンカク」監督 渡辺一樹さんより

画像:「サンカク」監督 渡辺 一樹さん

映画祭開催おめでとうございます。

この作品の脚本を書き始める半月程前に祖父が亡くなりました。不思議なもので、直後には悲しみや、寂しさのような感情は起こらなくて、案外人がいなくなるっていうのはあっけないことなんだなぁと、妙に他人事のように考えていたことを覚えています。
それから半月後、前々から興味のあったセクシャルマイノリティを題材にした作品を書こうと思ってPCに向かっていましたが、その頃には、『大事な人』がいなくなったという何とも言えない喪失感と後悔が襲ってきていました。

僕は、プライドが高くて見栄っ張りでそのくせ本当に言いたい事は口には出して言えなくて。死んでしまった祖父や、もう連絡を取り合っていない地元の友人達や、別れてしまった彼女や、僕は、彼ら、彼女らと一緒に居られた時に、ちゃんと大切な事を伝えられていたんだろうか。ヘテロだからとか、セクシャルマイノリティだからとか、そういう事じゃなくて、大切な人が目の前からいなくなるってことの喪失感や後悔は、人間みんなに平等に訪れてしまうことだから。だから、きちんと、素直に、大切な人には、伝えられる時に気持ちを伝えなきゃならん!と、そんな青臭い事を思いながら制作した作品です。

なんか、この文章だけだととんでもなくシリアスな作品のようですが、まったくもってそんなことはありませんので、どうか気楽に見て下さい。そして何か一つでも感じて頂くことができたなら、幸いです。

【参考】 渡辺さんが所属している映像団体「三代川達」のサイトです。
http://www.miyokawatachi.com/