第5回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル 特別企画1
市民のためのLGBT基礎講座
「トランスジェンダーと性同一性障害 ~どのように性同一性障害は診断されるのか?~」
日時: 2010年5月29日(土)14:00~16:00
会場: アウガ5階カダール 小会議室
入場料: 無料
講師: 真木柾鷹(まさき まさたか)氏 【性と人権ネットワーク ESTO代表】
※定員30名です。定員になり次第、締め切らせていただきます。
※講座終了後、同じ会場で1時間程度、講師を囲んでのティータイムを予定しております。参加費は無料です。是非ご参加ください。
講師よりのメッセージ:
LGBTのT=トランスジェンダーという言葉を聞いたことがありますか?日本ではあまり使われていないため、どんなセクシュアリティの人達なのか分からない人が多いのではと思います。ですが、性同一性障害と言えば、「ああ!」と思う人がいると思います。テレビで当事者という人達のニュースを観たり、新聞や本などで体験談を読んだ人もいるのではないでしょうか。
メディアで流される性同一性障害には誤解を招くような伝え方もあり、同性愛と混同して考えられていることがありますが、同性愛は性的指向=誰を好きになるのか?から、性同一性障害は性自認=自分の性別はどちらなのか?から、セクシュアリティを考えます。
1997年頃より日本でも精神疾患として扱われるようになった性同一性障害ですが、精神科での診断はどのように行われているのでしょうか。また、病気のために性別を変える人達というイメージが強い性同一性障害ですが、果たして本当に病気だから性別を変更しているのでしょうか。
海外では、戸籍の性別変更のために法律で使われる性同一性障害者に該当する言葉は無いため、当事者はトランスジェンダーと呼ばれています。しかし、日本では、自分は性同一性障害者であって、トランスジェンダーではないと思っている人達もいます。どうして、日本ではこのようなことが起こっているのでしょうか。
トランスジェンダーは何を求めて精神科を訪れ、なぜ性同一性障害の診断を受けるようになったのか?実際に女性から男性に性別を移行して生活をしている体験から、トランスジェンダーについてお話したいと思います。
1998年にESTOを発足し、LGBTIのネットワーク作りを始める。幼少時より自覚する性別が“ 女の子”ではないことに悩みながら“女性”として生きることを模索するが、20才を過ぎた頃から心理的ストレスが身体のストレスとなって現れ、月経前緊張症などのPMS(月経前症候群)を発症。ピルや漢方薬など、女性ホルモンのバランスを調整する治療をするが症状は悪化を辿る。97年に埼玉医大の答申で“性同一性障害”を知り、男性ホルモンによる治療を選択。外見が男性化したことからジェンダーを男性に変更し、トランスジェンダーとしての生活をスタート。一般的に知られる性転換症とは異なり、身体の性に対する違和感は弱く、性別適合手術などは希望していない。 放送大学教養学部全科履修生「心理と教育コース」に在学し、心理学・社会学等を学びながら性的少数者の支援活動と社会啓発を模索する。 『トランスジェンダーとして生きる』真木柾鷹・山田正行/編著(同時代社 2006年)、『性同一性障害30人のカミングアウト』に執筆参加。 ESTOとは? "多様な性"への理解を進めるために、交流会・講演会の開催やニュースレター・メールマガジンの発行、行政への要望書の提出などを行っています。http://akita.cool.ne.jp/esto/ |
<お問い合せ先>
青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル実行委員会
電話:090-6459-5136 (※留守番電話の場合があります。メッセージを残して下されば、こちらからご連絡致します)