


このたびは映画『しみじみと歩いてる』東北地方で初めての上映の機会を設けていただき、本当にありがとうございます。
青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルで上映される作品を創ることは、僕にとっての目標の一つでもあったので、
こうして実現できたことが本当に嬉しいです。
この作品を制作しながら僕は、「自己と他者」との関係について、よく考えました。
セクシュアル・マイノリティには様々な方がおり、それぞれの人生を生きている。
そんな風に「言葉で言ってしまうこと」は簡単ですが、一人一人とじっくり語り合ったり時間を共に過ごしてみると、
そう簡単に他者の人生など「わかり切れるものではない」と実感するようになりました。
この映画を創った今でも僕は、登場人物たちのことが「わかりません」。
だからこそ、今後もこの映画の続編を、生涯かけて制作し続けようと思っています。
島田 暁

