※ダイバーシティとは、人種、国籍、性別、年齢、障害の有無、性的指向など、企業内の人材の多様性を高める事で、経営環境の変化への対応力を高める事ができる、という考え方です。
※定員60名です。定員になり次第、締め切らせていただきます。
※講座終了後、5時頃から会場近くで、講師を囲んでの懇親会を予定しております。是非ご参加ください。
木村真紀氏
東証一部上場企業、外資系コンサルタント会社勤務を経て、現在はIT系のベンチャー企業に勤務。多くの日本企業 をインサイダーとして見てきた経験を元に、LGBTの当事者として、情報発信を行っています。
性的少数者(LGBT:レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性同一性障害を含む概念)など)の人権は、1990年代か ら注目されるようになった、新しい人権問題です。多くの人はLGBTについて、ほとんど学ぶ機会がないままに大人になっています。
しかし、LGBTは、どのような社会でも人口の数%はいると言われています。これは30人のなかに一人は存在する位の確率です。多くの人が集 まる職場、そこには必ずLGBTもいて、すでに一緒に働いているのです。
それでも、LGBTが身近に感じられないのはなぜでしょうか?それは、LGBT当事者たちの多くが、自分がLGBTであることを職場でカムアウト(公表)しないためであり、多くの職場がカムアウトしにくい職場環境であるためです。
日本にはLGBTを守る法律はなく、職場の差別禁止規定にも記載はありません。職場ではLGBTであることをカムアウトするメリットがないばかりか、それによって差別やいじめを受けても、身を守るすべがないのです。
このような状況の中、以下のような多くの問題がおきています。
-LGBTであることが明らかになった時に、辞職を迫られたり、就職差別、昇進差別にあったりする。
-異性愛者は使える福利厚生が、同性のパートナーには使えない(忌引き、家族手当等)。
-日常的に同性愛者等をからかうような職場の雰囲気があり、無形の圧力になっている。
-職場で自分を偽り続けるストレスから、メンタルヘルスに悪影響が出やすい。
-すべての労働者を守るはずの労働組合の中にも、差別や偏見があり、相談する窓口がない。
多くの人は、職場で人生の多くの時間を過ごします。その中で自分らしく、いきいきと働くことができないのは、当事者にとっても辛いことであり、職場全体の生産性にも影響を与えます。
この講座では、LGBTが活き活きと働ける職場を作るために、どのような取り組みができるのか、海外の事例や日本の先進企業の事例をご紹介しながら、一緒に考えて頂きたいと思います。
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電話: 090-6459-5136
E-mail: info@aomori-lgbtff.org
毎年5月17日のIDAHO(International Day Against Homophobia:国際反ホモフォビアの日)は、同性愛嫌悪や差別に反対する日として、 世界中でイベントが開催されます。日本でも「多様な性にYes!」をテーマにメッセージを募集し、街頭で読み上げるアクションが行われています。
青森では2009年より、県内のLGBTが中心となって活動するボランティアサークルであるスクランブルエッグが、 IDAHOに寄せられたメッセージを展示紹介する取り組みをしてきました。
今回、当映画祭とスクランブルエッグのコラボレーション企画として、このメッセージ展を映画祭会場前にて同時開催することになりました。 この企画が実現することは、"共に歩む"その一歩であると思っています。
映画とメッセージを通して、多様な性をより身近に感じていただける一日になれば幸いです。