1 | 13:00~14:50 | 『プレゼント・パーフェクト』 | 106分 |
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2 | 15:10~15:50 | 『カランコエの花』 | 39分 |
3 | 16:10~18:35 | 『BPM ビート・パー・ミニット』 | 143分 |
『プレゼント・パーフェクト』
■監督:アヌソーン ソーイサギム Anusorn Soisa-ngim
■製作国:タイ・日本 ■製作年:2017年 ■上映時間:106分 ■言語:タイ語・英語・ 日本語(日本語字幕あり)
原題:PRESENT PERFECT
失恋で傷ついた心を癒すために、トーイは北海道東川町を訪れた。そこで彼は、独身最後の旅行を楽しむオートと出会う。共に時間を過ごすうちに、友人としての感情は、恋心へと向かう。そして、それぞれの世界に戻るとき、ふたりには向き合わなければならない現実が…。友情を超えた感情の芽生え、揺れる心、戸惑い…。北海道の雄大な自然の中で描かれたラブストーリー。
タイ国内で2017年に公開され、現在も各国で上映を重ねている。タイのLGBT映画はコメディが多い中、今作は新しいLGBT映画として話題を呼んでいる。プロデューサーは東川町での留学経験のあるNuttachai Jiraanont。
『カランコエの花』
■監督:中川 駿 Shun Nakagawa
■製作国:日本 ■製作年:2016年 ■上映時間:39分 ■言語:日本語(英語字幕あり English Subtitles)
とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。しかし他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちに疑念が生じる。「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…。思春期ならではの心の葛藤が起こした行動とは…?
近年社会問題として国際的にもメディアで多く取り上げられている「LGBT」。当事者を主とした恋愛や状況を描いた映画は国内外で多く発表されている中、それを“取り巻く周囲の人々”にフォーカスを当てることで、彼らの過剰な配慮によって翻弄されていく当事者を描いた今までにない視点の映画作品。
『BPM ビート・パー・ミニット』
■監督:ロバン・カンピヨRobin Campillo
■製作国:フランス ■製作年:2017年 ■上映時間:143分 ■言語:フランス語(日本語字幕あり)
原題:120 battements par minute 英題:BPM (Beats Per Minute)
舞台は1990年代初めのパリ。エイズの治療はまだ発展途上で、誤った知識や偏見をもたれていた。「ACT UP Paris」のメンバーたちは、新薬の研究成果を出し渋る製薬会社への襲撃や高校の教室に侵入し、コンドームの使用を訴えたり、ゲイ・プライド・パレードへ参加するなどの活動を通し、エイズ患者や HIV 感染者への差別や不当な扱いに対して 抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーンは、HIV 陰性だが活動に参加し始めたナタンと恋に落ちる。しかし、徐々にショーンはエイズの症状が顕在化し、次第にACT UP のリーダー・チボーやメンバーたちに対して批判的な態度を取り始めていく。そんなショーンをナタンは献身的に介護するが…。
生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たちの生き生きとした表情や行動、濃厚で鮮烈な彼らの人生に、観る者の鼓動は高鳴り、激しく心を揺さぶられる。
*ACT UP とは?➡正式名称:the AIDS Coalition to Unleash Power =力を解き放つためのエイズ連合
アクトアップ・ニューヨークは1987年3月にニューヨークで発足したエイズ・アクティビストの団体。エイズ政策に感染者の声を反映させることに力を入れ、差別や不当な扱いに抗議して、政府、製薬会社などに対しデモなどの直接行動に訴えることもしばしばある。現在は全米各地やフランス、インド、ネパールなどにもアクトアップが作られている。
*BPMとは ➡心拍数を表す単位。