『チェンジマイノリティ』監督 浅沼智也さんより

この映画では、同性愛が多数派とされる世界を描いています。そこで少数者として生きづらさを抱えるのは「異性愛者」です。結婚することも認められず、家族にもなかなか本音を言えない。それは、今の社会で多くのLGBTQ当事者が置かれている現実と重なります。もし立場が入れ替わったら、私たちは何を感じるのか。その違和感こそが、想像力の入り口だと思っています。“普通”とは誰が決めているのか。そして、結婚の自由とは誰のためのものなのか。
この作品が、誰かの人生を「特別な問題」ではなく「自分ごと」として考えるきっかけとなり、日本で同性婚が当たり前に認められる社会へとつながる一歩になれば、心から嬉しく思います。
『カミングアウトジャーニー2 結婚式篇』監督 吉野和保さんより

福正さんとぽんつくさんの結婚式を挙げるまでを見つめた「カミングアウトジャーニー2結婚式篇」は、色々な楽しみ方が出来る作品です。
言ってしまえばただただ祝福されるだけの映像で、中には「ラブラブすぎてお腹いっぱい!」となる人もいるでしょう。しかし、そんな2人も法的には未だ「他人」のままです。また、HIV・肝炎陽性、アディクションの当事者である福正さんと、彼と生きるぽんつくさんとの関係、お互いを尊重し合うパートナーシップを築く姿に着目すると、違った作品にも見えてきそうです。どこを見るかで、楽しみも変わってくるはずです。本作にかかわらず、映画鑑賞に楽しみ方の正解はありません。どうぞ、それぞれの作品をご自身なりに楽しんでください。
『ブルーボーイ事件』監督 飯塚花笑さんより

トランスジェンダー当事者の俳優を主演に起用しオリジナル作品として取り組むことを心に決め、走り始めてから8年余り。映画が完成した今思うのは、ずっとこの日本の社会の中に存在していたのに無かったことにされて来た声たちが私を突き動かしていたのだということです。「ずーっとここにいたんだよ…」この映画が広く・そして深く皆様の心へ届きますように。この物語は私たちの物語であり、“貴方”たちの物語です。

